連載第四回目

★高校時代に書いたラブレター
そんな感じで、小倉西高校時代は成績も上位。気分的にラクで、恋愛もうまくいきました(最初は)。高校2年の時に同じクラスで彼女とイチャイチャしていた同級生の姿を見て感化され、俺も恋をしたいとクラスの中の女性を観察。岡田奈々に似たまりちゃんという可憐な女性に目を付けました。高校時代なんてそんなもんですかね。見ているウチにドンドン好きになっていき、気づいたらラブレターを書いてました。それまで話したこともなかったんですが、高2の夏休みの自習?かなんかの時に、彼女の下駄箱の中に手紙を入れました。ちょっと前に成績の発表があり、たまたまクラスで3番になったこともあって、「俺はこんなに頭いいんだぜ」みたいなことも見せつけたから、タイミングもいいんじゃないかと。当時は成績が良い+スポーツが出来る=モテる条件だと勝手に思ってたんでね。イヤなヤツですね。
★返事が来ない
しかし、1週間経っても返事ない。ああ、やっぱダメかと諦めかけていた頃、彼女の女友達から手紙を受け取りました。見ると差出人はまりちゃん。「やったー!」という気持ちを抑え、講堂に一人走りました。そして、恐る恐る中を見ると「手紙ありがとう・・・いろいろ悩んだけど、これからは良いお友達としておつき合い下さい」ちょっと??だったけど、これはOKだと、やった!!!!!!!。
でもね、バカですね。OKもらったけど「つきあう」というのはどういうことかわからない。デートとは?どうすればいいんだ?で、数日は何も出来ず、顔を合わせようとすると自分から逃げる。ガキですね。と、ある日、まりちゃんが放課後に学校を出ていくのを目撃し、その後を追っていきました。で、公園のブランコに座っていたまりちゃんに会い、「どうも・・・これからよろしく・・・」「ええ、ああ・・・」みたいなギクシャクした会話を交わし、私にとって今でも人生で最高の、淡いプラトニックラブ?みたいなつきあいが始まりました。以前放映された「北の国から初恋」みたいなもんです。
★最初のデート
確か最初のデートは小倉城近くの図書館。そこで一緒に勉強し、それから境内を歩いて他愛のない話をし、玉屋デパートをうろうろ。話のネタに困りながら「じゃあ、また・・」と。その後も、放課後に高校から三萩野交差点(ローカルネタですいません)まで一緒に歩いたりのデートで、勿論、手をつなぐとかも考えられませんでした。
東京への修学旅行は楽しかったなあ。バスの中で「君といつまでも」を歌ってまりちゃんへの愛を伝えたり、でも一緒に行動すると皆にバレルので目と目でデートしたり、いやあホントに青い恋をしてましたね。しかし、そんな恋愛も1年足らず。高3になって受験勉強だからと、私の方から「卒業まで会わないようにしよう」と申し入れたにも関わらず、一ヶ月で約束破って彼女を待ち伏せする日々=ストーカーそのもの(しかし、後日の営業活動では、それが活かされることになる)。そのうち嫌われて、完全に無視されるようになりました。
★そして大学受験
でも、頭の中はまりちゃんのことでいっぱい。深夜ラジオやアグネスチャンの歌(ファンクラブにまで入ってました)を聴きながら、その合間に勉強というながら勉強しましたが、関西大学・長崎大学に落ち、運良く受かった京都の立命館大学に入学。当時の小倉西高校のレベルでは、現役で関関同立に受かる人はほとんどなく、私はちょっとしたヒーローに。それをかさに(イヤなヤツでしょう)、最後の面会をとまりちゃんに電話しましたが、当然?振られました。
こうして傷心のまま、私は一人新幹線に乗って京都へ。その車中で、2人の人間に復讐するために少林寺拳法をやろうと決意し、また、勉強で一番苦手な作文をどうにかしたいということで、もう一つの「あること」を京都に着いた日からやろうと決めました。