連載第三十三回目

★販促広告でも通用するか?
求人広告で成果が上がったコピーライティングが、果たして販促広告でも通用するか???
しかし、その最初の実験台が、今や日本一になった聖心美容外科とは信じられませんが、まあ、とにかく毎日、業界研究のために女性雑誌を読みあさったモンです。そして気づいたのは、なんというおどろおどろしい世界!女性誌には美容外科は言うに及ばず、エステや怪しいダイエット法、とても効きそうにない健康食品なんかの詐欺広告がオンパレード。
「あなたもすぐにスーパーモデルに!」「揉むだけですぐにウエストが5センチも細くなった」・・・。体験談も、お前は犯罪者かと思うような人相のバカ女が「私はこれでスリムになりました」なんて、いかにも金貰って出てます的な文章とデザイン。女という生き物は、架空と空想と妄想の世界に生きているのかと。まあ、勿論、このメルマガ当たりを読むような女性は引っかかりはしないでしょうが、真面目な私の妻でさえ、ちょっと目を離すとわけのわからない成分のダイエット食品なんかを買ってるし、去年流行った「アブトロニック」=お腹にブルブル振動する機械で痩せる?CM見て「いいなあ」なんてほざく。
★女性は外見が大事?
しかし、イメージの悪い美容外科ですが、今では東大にまで美容外科ができるほどの立派な医学。専門書を読み薦めるうちに、エステ、下着、揉む運動、健康食品などのほとんどは単なる気休めで、「医学的には痩せるなんてあり得ない」ことがわかりました。
また、外見では「化粧」で誤魔化しますが、それはまさに文字通りで、内面は何も変わらない。むしろ、害のある成分ばかりで、よほど元が酷くない限り:爆、すっぴんが一番健康的。だから今も、嫁さんには化粧をさせません(独裁政権)。
でもねー、まあ、お客だからか、まあ、数少ない信頼できる「やずや」の香酢や青汁を飲むのは許していますがね。しかし、こんな正義を書いても、実は男の野郎同士の会話では、残念ながら女の話題になると外見を相当な勢いで論評します。「あの女はブスだ。死ね」とか「アイツは顔がダメだが体はいいな」「あの女は痩せたらイイカモね」とか、それはもう女性が聞いたら卒倒しそうな低次元のオンパレード。
★美に対する意識は本能
普段は堅く、とてもそんなことは言いそうにない、仲間の日経新聞記者でもそうですよ。勿論、例えば結婚するなんてことになれば、やはり性格>外見です。でも、気を許すと女の外見の話は多いですね。だからねえ、女性はこういう男の2面性を十分知っているんでしょう。美容外科やエステやダイエット食品に数十万~数百万も注ぎ込む女性を目の当たりにし、これは一部の女性を除き、女の美に対する意識と行動は、食事や睡眠と同じく「本能そのもの」と思いました。しかし、それにしても、弱みにつけ込んだ女性誌の広告はあまりに酷い。エステや大手化粧品メーカーなんかも、イメージバッカで真実を伝えていない。勿論、「まれに見るバカ女」はイメージやCMで騙されるが、そうでない女性、疑っている女性も多いだろう。「小さな会社☆儲けのルール」でいう、弱者の客層戦略。これを私は広告コピー作成に応用しました。