連載第五十三回目

★独立起業大学
そして’99年の2月、それまで続けていたビジネスセミナー交流会「九州ベンチャー大学」の、本格的な「独立起業大学」をやってみようと思い立ち、趣旨を書いて約200人の社長へFAX。100人の発起人が集まり、その4月から開催したのがhttp://www.hf.rim.or.jp/~kaya/bideo.htmlで、毎回、第1部は起業で成功した現役起業家の実録講演、第2部は私の師匠であるランチェスター経営(株)竹田陽一先生の成功戦略のセットで、通常の交流会とは別に1年半やりました。
これを始める前に、概要をワープロで打ったA4一枚のニュースリリースをマスコミ各社に流したところ、TV・新聞・雑誌・ラジオから取材が殺到。「現役起業家ら100人が発起人の実戦起業大学!」として大きく取り上げられ、集客も大成功(弱者必勝のマスコミ戦略)。相変わらず、本業の稼ぎは微々たるモノでしたが、大きなヤリガイを感じましたね。
★実戦起業大学
当時は本気で「実戦起業大学」を作ろうと思ったものです(今も夢として諦めていません)。世の中には通常の大学はあるが、しかも経営学部や商学部・MBAも在りますが、中身はほとんど役に立たないか、大企業の事例ばかりで、中小企業・ベンチャー・起業にはほど遠いものばかり。まあ、実戦を知らない教授連中には無理なことでしょう。だから、「独立起業学部」「新規開拓営業学科」「ルートセールス学科」「人脈構築学科」「広告宣伝学科」「顧客管理学科」なーんてものを人脈を使って、現役起業家・営業マン・企画マンなんかを講師に選定したら、できないことはないのでは・・・と考えていました。
先日、福岡県の南地区の中学教頭先生の研修会に講師で呼ばれたんですが、もはや偏差値だけの有名大学を目指す教育は古い。自営・起業を視野に入れた学校教育をするべきだ!!!有名大学卒は大企業や官庁へ行き、その結果、組織の歯車だけの人材になり、いざ、起業しても失敗する。起業成功者はその逆で、今も昔も高卒や3流大学→中小企業へ就職・転職→起業というパターンが成功への道。
これは私や竹田先生が調べた結果で、大企業の管理職は有名大学卒が多いが、独立自営の世界では、むしろ低学歴の人が有利なんです。田舎の学校は中央都市部の学校の真似をするのでなく、差別化して「弱者必勝の学校教育」を目指してもいいでは??と吠えました。今までの机上の空論の真面目な講師に比べ、非常に面白い!と、その後の懇親会では握手責めに会いました・・。
個人的な意見ですが、今後は学校に、民間経験者がドンドン入るべきですね。「先生」型は世間を知らない。「九州ベンチャー大学」という社会人学校?を12年130回やってきた感想です。