独自ドメインメールでキャッチオール【Google Apps】

メールのキャッチオール機能(ドメイン名さえあっていれば、どんなアカウント名でもメールを受信できる機能)はとても便利なのですが、すべてのレンタルサーバで使えるわけではありません。

私は現在、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、heteml(ヘテムル)、ドメインキング、クララオンラインのサーバを借りていますが、この中でキャッチオール機能がついているのはドメインキングのみです。
ただ、ドメインキングはいろいろとトラブルが多いので、現在heteml(ヘテムル)に引っ越ししている最中です。

そこで、heteml(ヘテムル)でもキャッチオール機能を使えるようにできないかと調べてみたところ、Google Appsを使えば無料でキャッチオール機能が使えるようになることを知り、自力で設定してみました。
DNSのセットアップのところでちょっとつまずいた以外は、比較的スムーズに設定できたので、その設定方法について画面(キャプチャ)も交えながら説明したいと思います。

まず、環境といいますか、サーバは上記している通り、heteml(ヘテムル)です。ドメインの管理は、ムームードメインです。他にGoogle Appsを利用(登録)するのに、メールアドレスがひとつ必要です。※Yahoo!メールなどのフリーメールなどでも可能ですので問題はないかと思います。


▼設定方法


1.heteml(ヘテムル)に、ドメインが既に設定されている状態からスタートします。


2.ドメイン詳細画面を表示します。まず、ここでメールアドレスが設定されているかどうかをチェックしてください。

a.メールアドレスが設定されていない状態の画面。

この場合は、メール機能を利用するのリンクをクリックして、メール機能をONにします。

b.メールアドレスが設定されている状態の画面。


3.次にムームードメインのコントロールパネルにログインします。メニューにある「ムームーDNSのセットアップ」の一覧から、設定したいドメインの横にある[利用する]のボタンをクリックします。


4.次に、またheteml(ヘテムル)の画面に戻ります。
以下の画面のように、「このドメインはムームーDNSを使用できます」という文字が表示されていない場合は、一度ブラウザをリロード(更新)してみてください。それでも表示されない場合は、上記までの設定がうまくできていない可能性が高いです。
[データを移行する]のボタンをクリックします。


5.Google Appsの登録をします。
Google Apps(無料)とGoogle Apps for Business(有料)がありますが、Google Apps(無料)の方で登録します。
http://www.google.com/apps/intl/ja/group/index.html
※URLが変更されている場合があります。

[開始方法]のボタンをクリックします。


6.キャッチオール機能を使いたいドメインを入力します。


7.必須項目を入力します。


8.引き続き、必須項目を入力します。

※ユーザ名は何でもOK。例えば、キャッチオールの catch などを記入します。


9.設定が完了したら、[同意して、設定を続行]のボタンをクリックします。

※他のGoogleアカウントにログインしていた場合は、[アカウントの切り替え]のボタンをクリックします。


10.アカウントを有効にするために、二つのうちいずれかの手続きを行います。
ここでは、HTMLファイルをアップロードする方法を選びます。


11.googlehostedservice.htmlという名前のファイルを作成し、指定された文字を入力(コピー&ペーストが確実です)して保存します。
※htmlファイルですが、タグなどは必要ありません。指定された文字のみでOKです。
このファイルをFTPでアップロードします。http://ドメイン名/googlehostedservice.htmlに表示されればOK。

完了したら、[上記の手順が完了しました]のボタンをクリックします。


12.このガイドをスキップのリンクをクリックして、ダッシュボードの画面にうつります。
メールを有効にするのリンクをクリック。


13.Mail Exchange (MX) レコードの変更を行います。
ムームードメインのコントロールパネルに戻ります。※セッションが切れていたら、再度ログインしてください。

設定1
以下のような画面を表示させ、同じように設定してください。
※メニューから、ムームーDNSのセットアップ → ドメインの横にある[変更]ボタンをクリックで表示されます。

設定2
入力欄を追加▽のボタンをクリックし、入力行を増やし、画面のような内容を入力します。

※入力内容については、Google Appsの画面に表示されています。内容の部分に入力するアドレスの最後の.(ドット)は削除してください。

[セットアップ情報変更]のボタンをクリックします。


14.ムームードメインのメニュー、ネームサーバ設定変更をクリックし、ドメインの横にある[ネームサーバ設定変更]のボタンをクリックします。

ムームードメインのネームサーバ(ムームーDNS)を使用する をチェックし、[ネームサーバ設定変更]のボタンをクリックします。


15.Google Appsのページに戻り、 [指定された手順を完了しました] をクリックします。


16.Google Appsのダッシュボード画面に戻り、メールの部分が以下のような表示になっているのを確認してください。

MXレコードの確認ですが、表示にあるように48時間もかかることはほとんどなく、早ければ1~2時間くらいで済みます。以下のページ(MXレコードルックアップ)で確認することができます。
http://www.google.com/support/a/bin/answer.py?hl=jp&answer=33313

確認がとれれば以下のような表示がされます。


17.確認がとれれば、Google Appsのダッシュボード画面に戻り、手順をもう一度表示のリンクをクリックします。

一番下にある、 [指定された手順を完了しました] をクリックします。
Google Appsのダッシュボード画面のメールの部分が以下のような表示になっているのを確認してください。


18.メールのリンクをクリックします。メール設定の画面になります。
全般タブの上から3番目にある、キャッチオールアドレスの部分を設定します。

次の宛先にメールを転送をチェックし、テキストボックスに、8.のところで入力したユーザ名を入力します。
※例として、catchを入力しています。
[変更を保存]のボタンをクリックします。


これで、キャッチオール機能の設定は終わりです。
※きちんとメールが届くか、一度テストしてみることをおすすめします。
aaa@ドメイン名 や test@ドメイン名 等にメールを送ってみましょう。

ただしこのままだと、Gmailのサイトでしかメールを受信(確認)できないので、通常使用しているメールアドレスに転送設定し、メーラーにてメールを受信できるようにします。


19.Gmailにログインします。
http://mail.google.com/
画面の右上にある、設定のリンクをクリックします。


20.メール転送と POP/IMAPのリンクをクリックします。

[転送先アドレスを追加]のボタンをクリックします。


転送したい(通常使用している)メールアドレスを入力し、次へのボタンをクリックします。

許可を確認するための確認コードを送信しました。のメッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。


21.指定したメールアドレスに確認メールが届くので、メールに書いてあるリンクをクリックしてリクエストを承認してください。


22.再度、メール転送と POP/IMAPの画面を表示させます。以下のような画面になっていたらOKです。

受信メールを…にチェックし、受信トレイに残す、既読にする、アーカイブする、削除するのいずれかを選んでください。[変更を保存]のボタンをクリックして、終了です。


おつかれさまでした~!

【関連】
エックスサーバーでのキャッチオール設定説明はこちら