連載第五十九回目

★出版社へ売込み
2002年3月、こうしてなんとか書き上げた原稿(「逆転バカ社長/天職発見の人生マニュアル」の元になったもの)の一部+目次+自己紹介を、ネットで検索した有名出版社約35社へ郵送で送りましたが、約半分からは「すみませんが今回は・・」と型どおりのお断りの文書で、他は何の反応もなし。まあ、当たり前ですね。
出版社によっては毎日数十通も売り込みがあり、とても全部の売り込み原稿を読む暇はない。ましてや無名の田舎の人間だし・・・・とマイナス思考。
実は原稿を送って1週間後、ビジネス書では有名な日本実業出版社から「面白そうなので原稿を全部送って下さい」とメールをもらいましたが、「取り上げる社長が有名大企業ならともかく、福岡の無名社長ばかりでは無理ですね。売れない」。まあ、そうだろうと意気消沈していると、地元の小さな出版社・石風社の藤村さんから電話。「原稿読みました。一度会いませんか?」。
実はこの最初の本を書くときにこだわったのが「天職」。人はどうやって天職に巡り会ったのか? これが当時の私の作家?としてのテーマであり、自分自身のテーマでもあったのです。
★天職の見つけ方
何度も転職し、独立もとりあえずはしていたが、自分の天職がわからない。聞けば、そういう人は山ほどいる。それで、今まで知り合った各界の成功者に、どういう人生を歩んで、何がキッカケで今の天職を見つけたのかを聞きまくりました。その中に、何か自分の天職をつかむヒントもあるんではないかと。
その頃読んだ「本を出すための本」を読んでいると、「あなたが出したい本と同じジャンルの本を出版している出版社・編集者に売り込むといいです。理解されやすく、話が早い・・」と書いてあり、ネットで「天職」をキーワードにビジネス書を検索してみました。すると、意外に少なく、その中でも自分が描いたイメージに最も近いのは「私の天職」という本で、見ると福岡の出版社じゃないですか。なーんだと電話し、ココには原稿と企画書(目次)を直接持っていきました。そして電話をもらい、ドキドキの面談となりました。