コーチング研修(1)

対話40例でわかるコーチング・スキル―病棟でよくある日常40場面で,コーチならこう言う
11月30日、12月1日と二日間にわたり、1回3時間のコーチング研修講師をしてきました。テーマは、コミュニケーションについて ~ 信頼関係を深めるためのスキル「聴く」を学ぶ ~でした。
今回の研修は、中村の著書である「対話40例でわかるコーチング・スキル―病棟でよくある日常40場面で,コーチならこう言う」の執筆にあたり、ご協力いただいた大阪厚生年金病院の新人看護師さんたちを対象にした院内研修のひとつで、1回19名(4つのグループに分かれてもらいました)のワーク形式で進めていきました。

コミュニケーションにはコーチングのようにスキルと呼ばれるものがたくさんありますが、一番大切なのは、自分のコミュニケーションのスタイル(特徴やクセや傾向)に気づくことだと思います。その上で、良くないと思うことをなおす様に心がけ、スキルなどを意識して使っていき、多くの経験を積み上げ、磨きをかけていくことだと思います。

さて、ここからは、研修で行ったワークの一部を紹介したいと思います。
まず最初に、
コミュニケーションスキルがあがるとどんなよいことがあるか?
といったことを考えてもらいました。

○ 信頼関係を深めることができる。
○ お互いに誤解することが減る。
○ お互いの思いや気持ちが伝わりやすくなる。
○ 話が広がり、会話が楽しくなる。

など …
たくさんの意見が出ました。
その次に、
コミュニケーション・スキルをあげるために今からすぐにできること
について考えてもらいました。
○ 笑顔で挨拶をする。
○ 名前と顔を一致させる。
○ 自分から話しかける。
○ 話を聞く姿勢(体の向きや視線)を見せる。

など …
たくさんの意見が出ました。
また、5分間、話し手・聴き手を体験するロールプレイも行いました。

ワークの良いところは、講師が一方的に説明し、知識を与えるのではなく、参加者がそれぞれ自分の視点で考え、発表しあうことでそれらをみんなで共有できることです。
研修終了後、プリントを回収して一旦お預かりしました。
そのプリントには、参加されたみなさんそれぞれの気づきや感想やコメントがたくさん書かれていました。わたしが研修中に話をしたことを書きとめてくれている人たちもいましたが、その多くが自分の中から出てきた言葉を書きとめていました。
気づいたことのスペースには、自分の今までのコミュニケーションを振り返ってみて改めて気づいたこと、次からはこうしていきたいと思ったこと、「聴くことは難しい」といったことなどが書かれていました。

今回、研修講師をさせていただき、みなさんとワークをしていく中で、わたし自身もたくさんの気づきを得ることができました。また、いろんなひとたちに多くの承認をいただき、パワーもたくさんもらいました。久しぶりの研修で、疲れはしましたが、その疲れも心地良いもので、また明日からもがんばろうと思わせてくれるものでした。

最後になりましたが、大阪厚生年金病院の新人看護師のみなさん、研修スタッフのみなさん、2日間どうもお世話になりありがとうございました!!

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